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2014年10月 5日 (日)

地面効果で時速500km

地面効果を使って機体(この場合列車)をわずかに(10cm程度)浮揚させて時速500kmを目指すと言う東北大学の先生の研究が紹介されています。

リニアモーアーカーは磁力(電力)を使って浮揚させるに対してこちらは空気の圧力を使って浮揚させるため消費電力はリニアどころか新幹線より少ないとのこと。

しかしこのシステムが実用化できるとは到底思いません。
安全性を担保することが不可能だからです。
 
上下方向、左右方向とも翼と地面あるいは壁とに生ずる圧力で制御しようということです。
もし軌道中にある大きさの(10cmを超える)障害物(たとえば縦におかれたレンガ)があったら翼が破壊され、時速500kmで地面に接触することになります。
考えるだけで恐ろしい惨事を引き起こすことは間違いありません。
乗客全員確実に死ぬでしょう。
レーサーがそうであるようにこの列車の乗客は生命保険の対象外になるのでは。
地面効果はミクロの世界では既に色々な分野で利用されており、画期的なものではありまえせん。

ハードディスクのピックアップがディスクに触れたら傷ついてしまいますが、地面効果によって極めてわずかに浮いています。
歯を削るハンドピースは地面効果と同様な作用による動圧軸受けが使われています。高速回転することにより軸が空気を巻き込み、その空気がベアリングの機能を果たすのです。
これによりボールベアリングでは不可能だった高速回転が可能になりました。
高速回転になれば励起される振動数も上がります。
高周波の振動は肉体での減衰率が大きいので、患者の頭にまで響かなくなっりました。
ボールベアリングからエアーベアリングになったおかげで歯の治療がだいぶ楽になりました。
上記の器具は壊れても器具を修理すれば良いという話です。
しかし人命を左右する乗り物は全く別物です。
こんな研究に対し、夢の輸送機関ということで膨大な資金が提供されることになるでしょうが本当におかしいです。

前にも書きましたが安全性の担保が不可能だからです。
基礎研究レベルでは様々な研究をすべきですが、お金が桁違いにかかる実用化を狙う研究なら、あらゆる観点で合理性があるものに限るべきです。
そうでないといくらお金があっても足りません。
私はかつて研究所で研究テーマの評価(存続か廃止か)を担当してことがありますが、私だったらリニアモーターカーも、地面効果の列車も実用化研究には進ませません。

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コメント

エアロトレインは横幅が広すぎて用地確保・買収が困難になるため,おそらく実用化出来ません。横幅が通常の新幹線の2倍になっても定員が新幹線より少なくなります(全長が等しい場合)。

投稿: | 2017年2月10日 (金) 15:09

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