« 中国で観光船が転覆 船底からの救助 | トップページ | 長江の転覆事故 自衛隊ヘリの誤認 »

2015年6月 2日 (火)

福島原発 汚染水のもれは永久に続く

福島原発で高濃度の汚染水がもれたとのニュースを見ました。

大変深刻な事態ですが、安倍首相はオリンピックの招致に発した「汚染水は完全にコントロールされている」で決着済みなので、眼中にないのでしょう。
ところで福島原発事故による汚染水の管理は民生用の下水道技術、機材で対応しています。
様々な問題があるところでの工事なので地方公共団体の単なる下水道の施設のレベルよりその程度は低いようです。
私は40年前にパイオニアでレーザーディスクの研究開発と製品設計を担当しました。
レーザーディスクには従来のオーディオ機器より遥かに高精度の光学システムが必要になります。
従来のパイオニアの協力会社では到底実現できない精度の物も多々ありました。
しかし、なかにはそれほど精度のいらない光学部品もあります。
試作段階とことなり製品化には大幅なコストダウンが必須です。
ということで光学部品メーカーにある部品については精度を落としても良いので、コストを下げるようにお願いしたのですが、それは無理とのこと。
光学部品メーカーは高精度、高価な工作機械しか持っておらず、それで加工すれば高精度に仕上がるのですが、高コストの部品になります。
何をいいたいかと言うと本来原発の汚染水の処理に係る機器は非常に長い寿命と高い信頼性をもつ、特別な部品でなければならないということです。
原子力発電機は特別な仕様、特別な検査を通った部品で構成されています。
しかし、福島原発の汚染水の処理は一般の下水道の部品を使っているのです。(放射線物質の吸収とかに使われる専用の装置の部品はもちろん特別のものですが)
下水道の部品の寿命はせいぜい50年でしょう。その期間でも漏水が起こり、定期的なメンテナンスが必要です。
原発の汚染水は少なくとも数百年のスパンで放射線を出し続けますので、少なくとも宇宙船に使われるような高精度・高信頼性の部品を用いなければならないのですが、実情そうではありません。
原発再稼働を目指す自民党幹部は50年後にはこの世にいないのですから、「そんなこと知ったこっちゃない」の話なのでしょう。

|

« 中国で観光船が転覆 船底からの救助 | トップページ | 長江の転覆事故 自衛隊ヘリの誤認 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 中国で観光船が転覆 船底からの救助 | トップページ | 長江の転覆事故 自衛隊ヘリの誤認 »