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2015年9月22日 (火)

今回は酷い TV番組で人が死にます 酸素濃度の間違い

先日ある番組で消防自動車を作っている会社を特集していました。
その中で新規開発した消防車は水を使わずに消火できるとのことでした。

密閉された空間に窒素を送り込み、酸欠状態にして火を消すというものです。(消火に水を使えない例えば化学実験室とか室内用としては何十年も前からあるシステムです。消防車に応用したのは初めてかもしれませんが。説明はなかったですが酸素富化膜を利用し、酸素を取り除いた空気を送るものの様です)
人間は酸素濃度が12.5%まで大丈夫ですが、その間に火は消えるとのこと。
飛んでもない話です。
むしろ火の燃え方がおかしいと感じたら窓をあけるか室外に退去するのが正しいのです。
火が消える前に人が死んでしまいます。

空気中の酸素濃度はほぼ20%ありますが、18%程度になると影響が出始め、15%以下になったら酸欠で人は失神、そして死にます。
人間が空気中の酸素を取り込み、息を吐いた時のガスの酸素濃度は16%程度です。
つまり肺の酸素を取り込む能力はその程度しかないのです。はいた息をあつめて吸っても人間はもはや酸素を取り込めません。

酸素濃度の検出装置がなかった時代はカナリアなどの小さな鳥をケースにいれて炭鉱に入っていました。
空を飛ぶため軽量化の極致にある鳥は酸素の取り入れる能力が人間より劣るために、
酸素濃度が少し下がると死んでしまいます。
炭鉱でかカナリアが倒れるのを見たらすぐに人間は外にでれば助かるのです。
12.5%まで大丈夫とテロップで流されていましたが、いつもの通りまともな理系がテレビ局にいないのです。
今回の間違いは人が死ぬ話です。
私がスタッフの一員だったら毎日訂正することだらけで大変なことになるでしょう。
文系スタッフばかりなので漢字の間違いはすぐに訂正されますが、漢字の間違いなら人は死にません。

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