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2015年12月 2日 (水)

ダイキン あり得ないCM

数日前からダイキンの新商品のCMが放送されています。
天井近くのエアコンで暖めた空気を真下に吹き出し、その空気を床を這はせ床暖房みたいな効果をうたったCMです。

暖かい空気が床を這うなんてことはあり得ません。
真下に噴出しても暖かい空気は密度が低いので当然まわりより軽く、すぐに上昇することになります。(対流の原理です)
冷房して密度を高く(重く)した空気(緑の煙を混ぜたもの)を下に噴出させて作ったCMでしょう。
ダイキンともあろう有力企業があんなCMを放送するというのは。フォルクスワーゲンと同じような感じをうけます。
ダイキンの技術屋があのCMに何も言わないのも信じられません。
ps:
有楽町の日本最大級のアトリウム「東京国際フォーラム」の冷暖房は設計時最大の課題の一つでした。

それ以前、旭硝子は横浜ランドマークの硝子強度の設計に関し、数値風洞というシステムを完成させました。
それまではビルのスケールモデルを作り、それに大型扇風機のようなもので実際の風をあてて実験、測定していました。
しかしランドマークぐらいの規模になるとスケールモデルの実験結果は大きな誤差を産みます。
それで有限要素法を用いてコンピューターで解析する方法を開発したのです。

そのシステムはアトリウム内の空気流にも応用できるために国際フォーラムの空調の設計に応用したのです。
あれだけ天井に巨大な開口部があるのですから、常識的に考えると夏の冷房負荷が膨大になると考えますが、実際は実は暖房負荷の方が大変だったのです。
夏、暖められた空気はなにもしなくても上昇して天井近くにたまります。それを排出すれば良いのです。
(天井ちかくには住空間はありません)
一方冷房した空気は重いので床付近にとどまります。

逆にいくら暖房してもあたたかい空気は天井に向かってしまいます。
その上昇気流を押えるためにダクトの吹き出しの向きと風量の最適化、そして必要な数を求めて国際フォーラムが実現したのです。

もう20年も前に気流解析は完成しました。あんなCMの映像は暖房ではあり得ないのです。
尚、自動車のエアコンの最適化も同じ技術が用いられています。
人間がいる場所だけ涼しくなるように設計することにより冷房負荷を低減させています。
化石燃料自動車は暖房は排熱を利用していますが、電気自動車になると冷房負荷より暖房負荷の方がおおきくなるので、さらなる最適化が必要になると思います。

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