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2016年7月 8日 (金)

アナログ LPレコード 東洋化成

レコードが若い人にブームになっているとのニュースを見ました。

現在レコードを生産している(生産できる)会社は東洋化成だけです。

私は10年程前に東京化成の技術顧問をしておりました。
東洋化成は音楽市場最大のヒットとなった「泳げたいやき君」を一手に製造しました。これにより、経営を盤石にしました。
しかし、東洋化成はレコードを永久に生産し続けることはできません。
レコード制作は音源からラッカー盤をカットすることから始まります。
ラッカー盤はやわらかいものなので、これを電鋳という方法で金属の型を作って塩ビにプレスすることによって制作します。

このラッカー盤のカットの良しあしがレコードの音質を決めますので、重要な作業です。
(レコードの溝に大音量、低音を長時間入れ込む特別な技能を要しますが、この技能者が絶滅状態にあります)
カットにはノイマン製のカッターヘッドを使います。
パイオニア時代このノイマンのカッターヘッドを使っていましたが、40年前で500万円という超精密機器でした。
でしたというのはノイマンはもう20年以上前に製造を中止しています。(ノイマンは現在放送局用の超高級マイクなどを作っています)
ということで東京化成は世界中から製造をやめたレコードメーカーからノイマンのカッターヘッドを集めました。
まだ4個ぐらいの在庫がありますが、これらが寿命を迎えたらカッティングができなくなるのです。

このカッターヘッドはモーショナル・フィードバックシステムを持っており、しかも職人芸によるノウハウの塊なので、現在同様なものを作ることはできません。
(技術的にはできるかもしれませんが、わずかな市場に対して莫大な開発費がかかるのでどこもやらないでしょう)

ところで私が技術顧問をやっていたときに、LPとCDを同時に作りました。

録音スタジオに一流ジャズメンを集め、一発録音によりLPとCDを作ったのです。

すでに録音はデジタル機器が用いられていましたが、倉庫に眠っていたアナログの録音機器を持ち込みました。

一流のジャズメンは一発で問題なく演奏してくれました。

アナログテープの音源はLPに、デジタルテープの音源はCDにしました。

できたLPを我が家でも使ったところ、2階から降りてきてその音を聴いた二人の子供(当時は中学生と高校生)はいつもと音が違うと言うのです。
彼らは生まれて初めてLPの音を聴いたのです。
その後様々なところで聴き比べしました。(ブラインドテストです)
圧倒的にLPが支持されました。
長時間聞いていても疲れないのが最大の特徴です。
ただ単にノスタルジックではやっているものではなく、癒される音がするのです。

現在のLPの音源はデジタル録音で、それをアナログに落としてカッティングしています。
それでもLPのほうが癒される音がします。不思議ですね。


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